はじめまして。院長の岡田亜紗と申します。
コラムの初回は、ややボリュームのある自己紹介をさせていただこうかとおもいます。少し長いかもしれませんが、気になる方はお気軽に読んでみてください。
沖縄に住んでいますが、もともとは島根県の出身です。夕日の美しさで有名な湖のある松江市というところで育ちました。自然が大好きです。美味しいものも大好きです。町や歴史や文化を知ることも好きです。最近はこの年齢でお酒が好きになってしまいました。
小さいころはなかなか閉じた子供だったと思います。普通に地元の学校に通い、子供時代を送っていました。部活動などにも励んでいましたが、根底では生きる意味がわからずに何かを求めていました。勉強はできるけど、人とは打ち解けられない子供でした。好き嫌いも激しかったと思います。自分を抑圧して、説明できない苦しさを持ちながら生きていました。それでも、表面上は大きなトラブルもないまま両親のおかげか生きてこれていました。
少し変わったのは大学生になり上京したことです。解放感で大学生活はいろんな経験をし、楽しかったです。それでも何がしたいかわからないまま生きていました。そのまま就職して3年間会社員もしていました。苦しいなりにも、なんとか頑張っていて、結局本当にやりたいことは何なのか、人のためになること、自分を知ること、人間を知ること、そういうことを考えた結果、医学部に入りなおそうと思いました。
ラッキーなことに何とか受かり、親にも認めてもらえた感もあり、卒業もできました。それなりの年齢になっていたので、家族が欲しいと結婚、子供ができました。医師の仕事と子育て家事の両立が困難で、仕事を捨てて2年くらい主婦をしていました。気持ち的にどちらも完璧にこなそうとするのはかなり苦しかったのです。実際、完璧とは程遠くもありました。専業主婦の家庭で育った背景もあり、良い妻とか良い母であるべきという幻想にさいなまれていました。
子育ては楽しい側面もありましたが、ほとんどが思い通りに行くものではなく、自分の感情と向き合う必要性がでてきました。幼少期の自分の解消を始めました。いつのまにか変化していきました。自分らしく生きようと思った結果、離婚もしました。
自立の必要性がでてきて、子育てしながら医師の仕事にも復帰し頑張る中で、自分のやりたいことのできる空間や場所が必要と思うようになり、コロナ禍でもあった2020年の終わりに運命的に沖縄の地で土地と出会い、購入することにしました。それが、今の読谷のクリニックのある場所です。
幼少期の解消という今の自分が提供しているものに出会わなければ、さいあく何らかの形で、40代なかばくらいに肉体的にか精神的にか死んでいたような気がします。これは嘘ではなく、感覚的にそう思うのです。
すこしでも、自分が思う世界を取り戻したいと思って、今のクリニックを運営しています。強くて優しい沖縄の人、強くて優しい日本人を取り戻したくて診療活動をしています。おそらく、人間は自分が思っている以上に本当は力を持っています。見えなくなってしまっているだけだと思います。そんな、ひとりひとりが見えなくなってしまっているものに自分で気づき、取り戻すお手伝いができたらいいなと思っています。
ご縁のある方はぜひ、お気軽にご相談に来ていただけたらと思います。自己紹介になっているのかどうかわかりませんが、こんなことを考えながら診察しています。どうぞよろしくお願いいたします。